妖は宵闇に夢を見つ 蓬莱編    誰そ彼の道往き (後)
        眠り込んだままの少年の髪を、夜光はずっと撫でてやっていた。 次第に陽は傾き、東の空が透明な青から藍にうつろう。かわりに、西の空は滲むような朱を増してゆく。 鴉の数も増え、ぎゃあぎゃあと鳴き交わす声が煩かった。何羽か近くまで寄ってきたが、不吉...      
                        
    
            妖は宵闇に夢を見つ 蓬莱編    
            妖は宵闇に夢を見つ 蓬莱編    
            妖は宵闇に夢を見つ 蓬莱編    
            妖は宵闇に夢を見つ 蓬莱編    
            妖は宵闇に夢を見つ 蓬莱編