「cats and dogs」 あとがき

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以上をもちまして、「cats and dogs」本編は完結となります。

このお話で書きたかったことは色々ありますが、中でも特にこだわったのが「因果応報」「被害者であろうと救われない惨さ」でした。
最後はあのような形で締め括られるため、読了下さった方の中にも賛否両論なところはあるのではないかと思います。
レンが最後に見たサクは何だったのか、またレン自身が最後はどうなったのかについても、あえて言及はしません。

ノーマルジャンルは多く書いてきましたが、このお話は「R18」「BL作品」としては、いわゆる処女作に当たります。
「R18要素のあるお話を書いてみてはどうか」と人に勧められたことが書いてみるキッカケでしたが、当時それならと考えたのが「人間の救いのない本性」を扱ってみたいということでした。
それを追及するならば、人間の本性に直結するレーティング制限要素は避けて通れず、同時に「醜さの中だからこそ際立つ美しさ」も存在するだろうと思いました。


「小説」としてはかなり不完全で歪なものですが、そこまで含めて、私にとってこのお話は、格別に大切で愛しい宝物です。
このお話を読んで下さった方、サクとレンの物語に何かしら感じて下さった方。
本当にどうもありがとうございました。


ねこたま

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