咲き乱れる花のように spin-off

咲き乱れる花のように spin-off

咲き乱れる花のように(4) -完結-

「う、んっ」  突然強引に重なってきたレンに、サクは圧倒されたように逆らえなかった。  熱く弾力を帯びたレンの唇がサクの唇を何度もなぞり、言葉の通り我慢しきれないように、すぐに歯列を割って舌が差し込まれてきた。熱く柔らかな、菓子の名残りでや...
咲き乱れる花のように spin-off

咲き乱れる花のように(3)

大きな窓の外には、もう早くも夏の色をした青空。  そこにドタバタと階段を駆け上がってくる騒々しい物音がして、何事だとサクが思わず警戒し、ベッドの下にあるそれでは間に合わない​​​──と、腰の後ろに差し込んだ拳銃に手を伸ばしたとき。  バン!...
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咲き乱れる花のように(2)

勢いのままにレンの部屋を出て、サクは灰色の廃都の街並みの中を、苛々と歩いていた。  今さらレンのあの身持ちの悪さというか、来るもの拒まずなところに口を挟む気はない。自分と出会う前からレンはそうだったのだし、それがレンにとって心地良いことであ...
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咲き乱れる花のように(1)

「……っぅん……んッ……はっ……」  明るい窓の下でレンに組み敷かれながら、いつものようにサクは抑えようもなく喘ぎ声を上げる。  すでにかなり長いこと愛撫を受け続けている身体はすっかり熱く、心臓が早鐘を打って、呼吸も乱れきっていた。全身が汗...