cats and dogs 朔の章 第一のパンドラ(2)
……それでも、駄目だったのだ。自分では。 打ち棄てられた廃都の瓦礫の中を歩きながら、こらえようもなく、熱くなった目の奥から押し出されてくるように、涙があふれた。 しょせん実の子供ではなかったから。血筋は勿論、家名も財産も、それは他人の自分の...
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