妖は宵闇に夢を見つ 蓬莱編    花衣に眠る (五)
        奥座敷とは続き間になった書斎からも、庭で咲いている桜が見えた。 本来は奥座敷との間を板戸で仕切るのだろうが、住人が源之助一人のせいか、それは取り払われている。 源之助が満たしてくれた杯を持ったまま、葵はぼんやりと、夜の中に佇む桜を眺めていた...      
                        
    
            妖は宵闇に夢を見つ 蓬莱編    
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