妖は宵闇に夢を見つ 一章 終の涯(六)
──いつも、いつもひもじかった。 身体のどこかしらがいつも痛んで、生傷の絶えたことはない。いつも喉が渇いていて、背中とくっつきそうなくらいおなかがすいていた。 骨と皮ばかりに痩せて節の目立つ、枯れ枝のような手脚を持つ小さな身体。生来は白い白...
妖は宵闇に夢を見つ
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