妖は宵闇に夢を見つ 二章 月の魔性 (十一)
締め切った丸窓の障子に、蒼い月影がかかる。いつもの控えの間にひとり立った夜光は、湯浴みをしたばかりの肩から、さらりと浴衣をすべり落とした。 蒼い障子の前に輪郭を浮かび上がらせる処女雪の如く白い裸体は、骨の形が分かるほど華奢で肉付きが薄い。 ...
妖は宵闇に夢を見つ
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