メビウスの蛇 三章 赤い涙 (1)
『おまえがフィロネルか』 ──突然そう呼びかけられたとき、色々な意味でひどく驚いたのを覚えている。 当時の自分はまだほんの子供で、それでも自分が「皇子」という特別な立場であることは、なんとなく理解していた。名を呼び捨てにされることは勿...
メビウスの蛇
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