『妖は宵闇に夢を見つ 蓬莱編』
シリーズ継続中/和風ファンタジー/人間×半妖/妖・物の怪/放浪の旅/妖退治/シリアス/ほのぼの/切ない/オムニバス/
本編シリーズラストで「蓬莱=人間界」へと赴くことになった夜光と葵、二人の「その後の出来事」をオムニバス形式で辿る続編シリーズです。
旅の途中で出会う人々や、様々な妖絡みの出来事を主軸にしたお話になり、ストーリー的には1作ごとに独立したものになります。
本編とは雰囲気やコンセプトが大きく異なり、原則として「非R18」になることをご了承下さい。
闇迷いの辻
【約8,000文字、読了時間約16分】完結 短編 非R18
幼い少女は、その夜強く願った。愛しく憎い「家族たち」の死を。
肩にいるもの
【約6,000文字、読了時間約12分】完結 短編 非R18
とある峠の道で物売りの男が出会った、不思議な客の話。
遣らずの里
【約105,000文字、読了時間約210分】完結 中編 非R18
穏やかな山麓の里。しかし乱れ始めた「山の気」によって、その平穏は徐々に怪異に呑まれてゆく。
氷雨に訪う
【約20,300文字、読了時間約40分】完結 短編 非R18
愛したひとを、私は『月』に奪われた──
その妖は、人里離れた森の奥へと夜光を誘う。氷雨の中での再会は、断ち割られた歪んだ歯車を、再び回し始めた。
花衣に眠る
【約36,000文字、読了時間約72分】完結 中編 非R18
桜の花は、心を、魂を攫う。もう取り戻すことのかなわない、喪われた遠い過去へと。
(※葵の過去が絡む、本編に近い内容となっています)
誰そ彼の道往き
【約12,400文字、読了時間約24分】完結 短編 非R18
黄昏刻は、そこに佇むものたちを、彼岸と此岸のあわいへと連れてゆく。
八重山振りの君
【約28,000文字、読了時間約56分】完結 中編 非R18
旅の道中、ふとしたことで夜光が足を怪我してしまい、二人は立ち寄った村に滞在することになった。そこで遊ぶ子供たちの間に、夜光は不思議な童を見る。そしてその夜、葵もまた奇妙なものに誘い出され……。
六花咲きて巡り来る
【現在約3,200文字、読了時間約6分】更新中 中編 非R18
人と妖。かつて出逢ったその二人から、物語は生まれた。──
蓬莱を旅する夜光と葵は、あるとき山間の廃寺に住む住職の世話になる。住職曰く、かつてこの先には一つの村があったという。
このあたりに来てから体調のすぐれない夜光は、やがてひとつの物語のような、連続した不思議な「夢」を見始める。その夢に現われるのは、夜光自身の父親──「槐」という名を持つ夜叉の、失われた過去の姿だった……