『妖は宵闇に夢を見つ』



その花は、奈落の底で夢を見る。

完結済/和風ファンタジー/シリアス/人間×半妖/青年/ほのぼの/切ない/異界/人外/妓楼/男娼/人と妖/

妖と人の血を引く夜光やこうは、かつて「妖の子」と呼ばれ、人の世で虐げられてきた。
今は異界〈ついはて〉の妓楼「最玉楼」にて、妖たちを惑わす「花」として生きている。柔らかな微笑みの奥に、愛を知らぬ深い闇を抱えたまま──

ある日、終の涯に一人の人間が流れ着く。名を葵という。命以外のすべてを失い、心に痛みを宿した青年だった。
その穏やかで真っ直ぐな眼差しに、いつしか夜光は惹かれてゆく。
けれど、夜光の胸の奥には、決して他に告げられぬ「秘密」があった。

それは、奈落に咲く花が見る夢──
愛を知ることが、こんなにも痛いと知るための、ひとつの物語。

※こちらの「本編シリーズ」は完結済です。現在は続編シリーズである「蓬莱編」を更新しています。

妖は宵闇に夢を見つ

【約218,400文字/読了時間約437分】完結 長編

序章 夜を紡ぐ月
一章 終の涯(一)
一章 終の涯(二)
一章 終の涯(三)
一章 終の涯(四)
一章 終の涯(五)
一章 終の涯(六)
一章 終の涯(七)
一章 終の涯(八)
一章 終の涯(九)
一章 終の涯(十)
二章 月の魔性 (一)
二章 月の魔性 (二)
二章 月の魔性 (三)
二章 月の魔性 (四)
二章 月の魔性 (五)
二章 月の魔性 (六)
二章 月の魔性 (七)
二章 月の魔性 (八)
二章 月の魔性 (九)
二章 月の魔性 (十)
二章 月の魔性 (十一)
二章 月の魔性 (十二)
二章 月の魔性 (十三)
三章 宵闇に夢を見つ (一)
三章 宵闇に夢を見つ (二)
三章 宵闇に夢を見つ (三)
三章 宵闇に夢を見つ (四)
三章 宵闇に夢を見つ (五)
三章 宵闇に夢を見つ (六)
三章 宵闇に夢を見つ (七)
三章 宵闇に夢を見つ (八)
三章 宵闇に夢を見つ (九)
三章 宵闇に夢を見つ (十)
三章 宵闇に夢を見つ (十一)
三章 宵闇に夢を見つ (十二)
三章 宵闇に夢を見つ (十三)
三章 宵闇に夢を見つ (十四)
三章 宵闇に夢を見つ (十五)
終章 彼方の海
「妖は宵闇に夢を見つ」あとがき

 

番外編 天の記憶

【約5,500文字、読了時間約11分】完結 短編 非R18・非BL

本編よりもだいぶ昔。今日ものんびりと過ごす長様のもとに、後日談「夜明けまで」にも登場する、ある闖入者が現われるお話です。
本編には出て来なかった長様の姿にふれると共に、本編読了済みの方には少しだけ「おや?」と思っていただけるかもしれません。

天の記憶

 

本編後日談 夜明けまで

【約111,800文字、読了時間約225分】完結 中編

先の出来事から季節は巡り、再び「終の涯」に春がやってきた。まだ到底心の傷は癒えていないものの、長に見守られながら表面上は穏やかに過ごす夜光の前に、突然もう一人の「身近な存在」が現れる。

夜明けまで (序)
夜明けまで (一)
夜明けまで (二)
夜明けまで (三)
夜明けまで (四)
夜明けまで (五)
夜明けまで (六)
夜明けまで (七)
夜明けまで (八)
夜明けまで (九)
夜明けまで (十)
夜明けまで (十一)
夜明けまで (十二)
夜明けまで (十三)
夜明けまで (十四)
夜明けまで (十五)
夜明けまで (十六)
夜明けまで (十七)
夜明けまで (十八)
夜明けまで (十九)
夜明けまで (終)
「夜明けまで」あとがき

 

番外編 夕凪の庭

【約6,000文字、読了時間約12分】完結 短編 非R18

「夜明けまで」の後日を描いた番外編です。夜光のもとに鬼火の双子・火月かげつ水月みつきがやって来ます。

夕凪の庭

 

番外編 月を想う

【約5,000文字、読了時間約10分】完結 短編 非R18

「夜明けまで」の後日談。貴彬さんのその後。

月を想う

 

番外編 春宵

【約11,700文字、読了時間約24分】完結 短編 非R18

幼い夜光を、長様が引き取ってきてからの養育風景です。長様の豊かな愛情の中、少しずつ変化してゆく夜光の様子を、淡々と綴っています。

春宵